ヤスの独り言

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実録! 列車統括制御「YR-CCS」の軌跡と「YR A-TAS」の未来

YR-CCSとYR AーTASはyasuが開発したStormWorks内の列車統括制御の規格です。

YR-CCSはCooperative Control Systemの略称で、RーBUSの派生システム部分を利用して制作しました。特に旅客サービスの提供に必要なデータ通信をすることを目的に開発されました。

YR A-TASはAdvance TrAin control Systemの略称で、RーBUSから離れ、CCSよりもより高度で大容量な通信をする目的で設計されました。

ちなみに先ほどから出てきている、YRとは、Yasu Railwayの略称で、StormWorks内で勝手に立ち上げた架空企業です。実際の団体、人物とは一切関係がありません。

今回はYR-CCSの今までの歴史と、YR A-TASの今後の展望について書きたいと思います。
 
 


YRーCCSの軌跡


RーBUSとの出会い

2021年の夏にStormWorksを始めたyasuですが、初めに制作したのが機関車とコンテナ貨車でした。
初めて一週間ほどで、重連運転や貨車へのブレーキの貫通をどうするかという問題にぶち当たり、RーBUSの開発をすることにしました。
ただし、当時は全くと言っていいほどstormworksのマイコンへの理解がなく多くの方の助けを得て、制作することができました。

YR-CCSの開発

RーBUSを無事に作り切ることができましたが、新たな問題に直面します。
RーBUSでは旅客車両の乗降ドアなどの旅客サービスの情報のやり取りができなかったのです。
そこで、私は、RーBUSの派生システム部分を利用し、旅客サービスの情報共有が可能なシステムを作ることを決意しました。
その結果完成したのがYR-CCSです。
YR-CCSでは、問題となった乗降ドア、方向幕定速運転機構や、ドアの細かな設定(半自動や部分締切)なども実装しました。

YR-CCSの限界

必要となったシステムを増設することで、延命を図っていたYR-CCSですが、チャンネルが不足してきたこと、既存部分にもテコ入れの必要に迫られたことから、過去バージョンとの互換性を確保したままのアップデートが困難になりました。
このような理由でYRーCCSの開発を中止せざる終えなくなりました。
 


YR AーTASの未来


YR AーTASとRーBUS

当初、YRーCCSの後継として開発が開始されたYR AーTASは、もちろんYRーCCSと同様にRーBUSの派生システムとして設計がされていました。
しかし、RーBUS規格に改訂が行われ、制御ルールを厳しく守るよう求められるようになったため、RーBUS規格に従うことが難しくなりました。
特に実際の制御を再現する方向に進んでいた私は、RーBUSの規格が自分の方針とは反する方向に進んだことから、RーBUSから離れることとしました。
しかしRーBUSはもちろんStormWorksで鉄道を作っている方には最もメジャーなシステムです。
そこで規格には従わないものの、マルチの際などで併結する必要が生じることも想定し、併結運転は可能な設計とすることにしました。
制御権宣言と通信チャンネル、派生システム宣言はRーBUS規格と同様に行うことで、制御ルールは守っていないものの、以上なく併結できるようになっています。

大きく増えた通信内容

YR AーTASではYRーCCSから通信内容が大きく増えています。
特に実際の車両と同じような制御をするために、パンタグラフの上げ下げ、回生ブレーキのONOFF、社内の電光掲示板などに表示する情報の共有、車内チャイムや発車ベルの協調など、大幅に通信内容を増やしました。

YR A-TASの試験

現在はマイコンを公開していません。私個人で試験を行なっています。
今年度末のリリースを目標に機能追加、マルチ耐久試験等を行なっています。
今後は鉄談鯖でのβ版テストなどを行い情報収集を行う予定です。
 


YR AーTASのこれから

現状ではマイコンが非常に複雑になっているため、整理を行い、年度末のリリースを目指す予定です。
また、RーBUSや他の列車統括制御システムとの読み替えマイコンなども用意していきたいと考えています。
今後は、YRーCCSを完全に置き換え、競合システムとのシェア争いに加われれば面白いかなと思います。